新型コロナは収束(終息)しないのか?ワクチンは打った方が良いのか?
新型コロナは収束(終息)しないのか?
新型コロナワクチンは摂取した方が良いのか?
患者さんからこの2つの質問を多く受けます。
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■新型コロナは収束(終息)しないのか?
いつまでたっても感染者数が減らない、だから永遠に収束(終息)しないのではないかと感じているからこの質問が出るのだと思われます。
もしかしたら、次のように考えている人がいまだに多くいるのではないでしょうか。
自粛して感染者数を減らし、いずれはゼロになって早期収束(終息)
まず言いたいのは、
以前のコラムで説明したように、新型コロナがいなくなって収束(終息)、というわけにはいかないのです。
新型コロナと共存しながら収束(終息)する以外ないのです。
感染者数を減らすように言われ続けているのは医療崩壊を避けたいからであって、
「自粛して感染者数が減って近いうちに収束(終息)する」
ということを期待しても、その通りになることはないのです。
収束(終息)するかしないかの答えは、
時間がかかっているだけで、必ず収束(終息)します。
なかなか収束(終息)しない理由は、一言で言うと
新型コロナの抗体を持つ人がまだまだ少なすぎる
からです。つまり、新型コロナをやっつける力が強い人がまだまだ少ないからです。この内容は以前のコラムで詳しく説明しています。
毎日毎日こんなに多くの感染者が出ているのに、それでもまだまだ抗体を持つ人が少ない
のです。
やっつける力が強い人(抗体を持つ人)が全国民の60~80%になれば収束(終息)します。これが集団免疫です。
現状はどうでしょう?
先日のニュースによると、
東京で新型コロナの抗体を持つ人(=やっつける力が強い人=免疫を持つ人)はまだ1%ちょっとです。
60~80%必要なのにまだ1%ちょっと
なのです。だからなかなか収束(終息)しないのは当然なのです。
■早く収束(終息)させるには
新型コロナに感染すれば抗体ができ、やっつける力が強くなります。なので多くの人が感染すれば早期収束(終息)が期待できます・・・でも感染者が多くなると重症者も増えるので、感染者数を少なくしたうえで収束(終息)させる必要があるのです。
でも、それだと収束(終息)するのに数年もかかってしまいます。
ではどうすれば早く収束(終息)するのか?
多くの国民がワクチンを接種する
ことです。
多くの人が新型コロナに感染して抗体を持つということでの収束(終息)を期待すると数年もかかってしまうので、多くの国民がワクチンを接種するのが収束(終息)への一番の近道でしょう。
■ワクチンは打った方が良いのか?
この質問もよく受けますが、
打った方が良い
です。
繰り返しますが、多くの国民がワクチン接種すれば早期収束(終息)の可能性が高まるからです。
逆にワクチンを打たないで集団免疫を期待するならば、多くの人が感染するのを待つことになり、そうなると収束(終息)するのに数年かかってしまい、以前の生活に戻るのにも時間がかかってしまうのです。
また、アレルギー反応などは大丈夫か?という質問も多くありますがそれに対しては、
「打ってみないと分からない」
としか答えようがないです。
皆さんが初めて経験するワクチンなので、打ってみないと分からないのは当然で、日本中のどの医師に聞いても同じ答えしか返ってこないはずです。ただ言えるのは、過去の例からアレルギー反応が出る可能性はかなり低いということです。
新型コロナワクチン接種は任意です。
そのためアレルギーなど、副反応が心配な場合はワクチン接種しないという選択もできます。
国民の皆さんは引き続き感染予防対策を徹底して、できるだけワクチンを接種しましょう。