きれいな姿勢と健康寿命①
日本人の平均寿命は世界トップレベルで、人生100歳時代が来ると言われています。平均寿命だけでなく、平均健康寿命も延びると良いのですが・・・
健康寿命を延ばすためには、認知症にならないようにする、脳梗塞にならないようにする等、色々ありますが、足腰の衰えによる移動能力の低下を予防することも健康寿命延伸につながります。そのために普段できることの例をあげます。
以前のコラム:加齢により衰えやすい筋肉 https://www.sono-cl.com/column/55/
は 超重要 で、これらの筋肉を意識して使うことで、将来の移動能力に大きく影響することは間違いありません。
以前投稿した加齢により衰えやすい筋肉の中の「内転筋」を例に挙げます。
内転筋は、太ももの内側の筋肉です。この筋肉を使えていない悪い例を、座り方の姿勢の例で説明します。
内転筋を使えていない悪い座り方の例は、次のような座り方です。
「足を(自分から見て)V字型に広げていて、だらんとしている。」
太ももをだらんとさせるのではなく、太ももの内側を引き締めるように意識すると、足は(自分から見て)V字型に広がらず、(強い負荷をかけているわけではないですが)内転筋を使えていることになります。V字型に広がっている方は意識してみてください。
V字型に広げた方がくつろげると言う人がいるかもしれませんが、内転筋が使えてなく、衰えやすくなります。使えていないとどんどん衰えて将来の移動能力に影響する大事な筋肉の一つであるため、休ませてはいけない筋肉だということを意識しましょう。
たったそれだけのこと?と思う人も多いかもしれませんが、長年意識して続ける人と続けない人では、大きく違ってくるはずです。内転筋を使った座り方をすれば腰に対する負担も軽くなります。これくらいのことであれば、簡単に実行できると思いますので、ぜひ実行してください。
余裕がある人はスクワットを取り入れると良いです。内転筋を鍛えるスクワットのポイントは、膝をできるだけ前方に出さないことと、足を大きめに開いて、がに股にさせることです。両手は後頭部につけて顔は前方を見ると良いでしょう。足が前方に出てしまう人は、壁の目の前で行うと良いでしょう。がに股にして膝を前方に出さないでスクワットをすれば、内転筋が刺激されるのは実感できると思います。
きれいな姿勢にするには、内転筋を意識するだけでなく、加齢により衰えやすい筋肉https://www.sono-cl.com/column/55/ で説明した腸腰筋とハムストリングスも意識する必要があります。話が長くなるので、また別の機会に説明します。