■筋肉貯金(貯筋)と健康寿命 ■多くの人が改善すべきと感じること
■筋肉貯金(貯筋)と健康寿命
筋肉貯金(貯筋)とは?・・・筋肉を貯金(貯筋)する、そうすれば年をとっても元気に動ける
若いときに筋肉をよく使う人
→筋力が衰えにくいので年をとっても元気に歩ける
→健康寿命が長くなる
若いときに筋肉を使わない人
→筋力低下のため移動能力低下の年齢が早まる、寝たきりになりやすくなる
→健康寿命が短くなる
つまり、若いときに筋肉を使って衰えないようにすれば、筋肉を貯金(貯筋)でき、年をとっても元気で動けるので健康寿命延伸の期待ができるのです。
今現在歩けているし、まだ先のことだから・・・と考えていて特に何も対策していない人は、今すぐに気持ちを切り替えて何かした方が良いです。将来後悔するかもしれません。
逆に、歩けなくなる年齢が早くなるのは怖い、と感じていて積極的に何かしている人は、今後も続けましょう。
年をとるにつれて、運動をしないと筋肉量はどんどん落ちていきます。
太ももの筋肉、腹筋、背筋などは、体を支える非常に重要な筋肉なので、これらを普段使っていない人は使うようにしましょう。
筋肉を衰えないようにするには筋トレが有効ですが、普段の生活の中でも何かを工夫をして積み重ねれば、効果が期待できます。
その例としては、
「歩き方を変える」です。
良い歩き方は、膝ではなく太ももを前に出すように意識して歩幅を大きくする。要するに股関節を動かすことを意識して歩くことです。
その際に、骨盤は必ず両肩と並行を保つことも意識してください。例えば、歩幅を意識するあまり、右足太ももを前に出すときに右骨盤も前に出て(骨盤をねじりながら足を前に出す)、両肩と並行でなくなるのは良くないです。また、肘は振らずに肩を振るよう意識しましょう。大腿(太もも)と上腕を振って歩くイメージです。
太ももを前に出して歩幅を大きくする歩き方をすれば、以前のコラムhttps://www.sono-cl.com/column/55/で説明した腸腰筋が鍛えられます。
この腸腰筋は上半身と下半身をつなぐ重要な筋肉で、この筋肉がが強くなれば、転びにくい体になります。
■多くの人が改善すべきと感じること
街中でよく見かける光景で、改善した方が良いと思うことがあります。
それは、
「駅などで階段とエスカレーターが両方ある時、ほとんどの人がエスカレーターを使っている」
ということです。
いつも階段を使う人は、いつもエスカレーターを使う人よりも筋肉貯金(貯筋)が多くなり、時間が経てば両者の差は歴然となるでしょう。
国民の皆さんが階段を積極的に使うなど、健康を強く意識するようになれば平均健康寿命も長くなり、膨大な医療費も減ることが期待できます。
もう一つ言いたいことがあります。
運動するように言われても、
「疲れるから気がすすまない」という人がいます。
逆に、運動しないから疲れやすい体になっている人も多いのです。
運動することで疲れにくい体になることもあるのです。
運動は健康になるためには不可欠です。
運動しているのに痩せられない、運動しているのに血液検査の数値が良くならないという人は、運動の仕方、時間、強度などが間違っているかもしれません。
運動強度が強くて時間が長ければ効果が高くなるといということは決してありません。
運動の仕方がわからない方、運動しているのに効果が出ない方は、当院にご相談してください。