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足踏式消毒スタンド第2号の改良‼ 手作り・DIY

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以前のコラム

簡単に作れる【手を触れない足踏式消毒スタンド②】自作 作り方 DIY

 

のスタンドの改良方法を紹介します。

 

 

作成後に、

 

足踏板の強度が強くなく

 

また

 

かかとを上げないと踏めないので使いにくい

 

と感じたため改良しました。

 

今回は改良方法を説明します。最後に動画があります。

 

 

先に完成写真です。

 

最初の作品

自作【足踏式消毒スタンド】手を触れないでアルコール消毒できる‼ 院内手作り作品⑩

の足踏板と同じ構造に改良しています。

 

この方が

 

踏んでも簡単には壊れず

 

また、

 

消毒液もスムーズに出てきて断然使いやすいです

 

 


 

 

■分解

 

まず、下写真の様にスライドレールの可動棒を固定しているビスを外します。

※可動しない方のスライドレール(本体についている方)はそのままにします。

 

 

次に、下写真の側板のビス(ストッパーを固定しているビス)を外します(両サイドとも外す)。下2枚目の写真はビスを外した後の写真です。

 

 

写真を撮るのを忘れてしまいましたが、足踏板も可動棒から外して(ビスを外して)分解してください

足踏板を外したら、また可動棒を取り付けます(下写真)。

 

 

 


 

 

■材料

 

●1×4材(下の図面参照)

●直径8㎜の丸棒(長さ84㎜を1本)

●24㎜丸棒(長さ10㎜を1つ)

(下写真右の金具類は後述)

 

 

木材の手書きPDF図面です。

足踏板改良図面PDF

 

●金具類❶:蝶番

幅76㎜以下でなるべく幅広のものを選んでください。今回は76㎜ぴったりのものを見つけたのでそれにしました。付属するビスの長さが20㎜以下であればこの作品にそのまま使えます(長いと板を貫通する)。

 

●金具類❷:袋ナットM8(8㎜)

写真には3つ写っていますが使うのは2つです。

 

●金具類❸:押しバネ

前回作成に使ったものを再利用します。今回は2つでなく1つで良いです。

 

●10㎜のドリルビット(下写真)

10㎜の電動ドライバーでの穴あけが必要になります。

 

●その他:ビス(35㎜、22㎜)など

 


 

 

■新しい足踏み板の作成

 

1×4を図面通りにカットし、カットした4本を下写真の様につなげます。

両端2つは長さ195㎜、真ん中2つは長さ145㎜です。

 

❶まず、両端の長い2本(長さ195㎜)に直径10㎜の穴をあける

下写真が見にくいかもしれませんが、縦横15㎜の位置を中心にして、10㎜の穴をあけます。

 

10㎜穴は垂直でないといけません。ほぼ垂直にできれば問題ありませんが、斜めすぎる穴になってしまうと上手く使えず失敗します。

 

余談になりますが、垂直に穴あけする自身の方法も紹介しておきます。下写真が、垂直に穴をあけるためのガイドです。

余った端材にドリルスタンドというものを使って、正確に垂直に10㎜の穴をあけたものです。これを利用しれば、簡単に正確な垂直穴があけられます。

 

上写真のガイドの穴に10㎜ドリルビットを貫通させてから、ドリル先のとがった部分を印の位置に接触させます(下写真)。

 

次に、ドリルビットの先端がずれないように気をつけながら木を押し下げて、そのまま電動ドライバーで穴をあけます(下写真)。こうすれば垂直の穴に沿ってドリルビットが進むので正確です。

一番下の板は捨て板で、この板のおかげで貫通させた反対側の穴にバリができにくくなります。捨て板は用意しておくことをおすすめします。

上写真のドリルビットの上のマスキングテープは、この位置より少し手前で貫通するという目印のため貼っています。無駄に捨て板を深く掘らないようにするためのものです。

 

穴をあけました(下写真)。

 

2本とも10㎜の穴をあけます(下写真)。

あまりきれいな穴になりませんでしたが、このまま使うことにします(いつもはもっときれいにあけられます(-_-;))。

 

 

❷145㎜の2つをビス(35㎜)止め

下写真の様に、両端から40㎜の位置に印をつけます。

下写真の様にクランプしてからビス止めした方がずれにくいです。

2か所ビス止めしました(反対側は不要)

 

❸195㎜もビス(35㎜)止め

下写真は、左端から15㎜、右端から65㎜の位置に印をつけています(下写真)。

145㎜と同様にクランプしてずれないようにしてからビス止めしました(下写真)。

反対側も同様にビス止めしました(下写真)。

❹この時点で塗装してください。8㎜丸棒も塗装します。

既製品の1×4材の端は少し丸くなっています。その面を利用して4本をつなげると上写真の様に縦じま(写真が横なので横じま)が目立ちます。この縦じま模様がなかなか良いと感じたので、この面を踏む面として塗装しましたが、好みにより反対面を踏む面にしても良いと思います。

 

 


 

 

■押しバネの取り付け

 

24㎜丸棒に、ビス(22㎜)止めするための下穴をあけます(下写真)。

前述したように、捨て板を下に置いた方が反対側にバリができにくくなります。

背面から65㎜の位置を中心に、24㎜丸棒を固定します(下写真)。

前回のコラムで説明したようにビス(22㎜)止め(深いと丸棒が割れるので注意)したら、マイナスドライバーなどを使って押しバネを強引にはめ込みます(下写真)。

 

 


 

 

■蝶番の取り付け

蝶番の丸い部分を下写真の様に足踏板からはみ出させます(下写真左下)。

足踏板の方に蝶番を取り付けます(下写真)。付属していたビスの長さが問題なかったので利用できましたが、付属するビスの長さは必ずチェックしてください。蝶番真ん中の穴は、2枚の木の接合部と一致するためビス止めしない方が良いと思います。3か所の穴のうち両端の2か所だけビス止めしました。

本体側も取り付けます(下写真)

 

 


 

 

■可動棒の10㎜穴あけ

まず、下写真の様に10㎜ドリルビットを貫通させて、可動棒に押し付けます。そうするとビット先端のとがった部分が可動棒に刺さるので、そこを印にします。

足踏板をどけて、印の位置に下写真の様に垂直ガイドをセットして10㎜貫通穴をあけます(反対側の捨て板を忘れずに)。

穴あけできました(下写真)。

 

が、失敗しました。

可動棒が少し下に下がっていたことに気づかないで作業してしまったのです。そのため、本来の位置よりも穴の位置が上になってしまったのです。

 

この穴は気にせず、もう一度上に消毒液をセットして正確な可動棒の位置にしてから再度穴あけしました。

 

 


 

 

■8㎜丸棒の挿入、固定

84㎜にカットした8㎜丸棒を下写真の様に挿入してみましょう。

8㎜丸棒両サイドの角をやすりで丸くしてから、袋ナットを手動で押しながら回転させてはめてください。2~3回転まっすぐにはまればOKです。

最初の作品では木の丸棒ではなく、下写真のようなボルトを使っています。この場合は金属を切断する金ノコやディスクグラインダーという工具が必要になります。

 

 


 

 

■完成

完成しました。

 

 


 

 

■動画